ずっと励ましてくれた先輩へ

 

お元気ですか?

元気だって知ってるんだけど、

なぜか手紙になると聞いてしまいます。

 

わたしは卒論も提出して、

口頭試問までの束の間の間の休息期間です。

学生生活楽しもう〜!と思うけど

結局バイトばかりになりそう笑

まあ、そんなこんなで暇なので

やり残したことを潰そうとしているのですが。

先輩に聞けてないことがあったな〜と

思ったので手紙を送ることにしました。

 

ラインのが早いだろって思ったでしょ?笑

 

昔、光くんちでさらっと書いたメモ書きを見て

「綺麗な字してんな」と言ってくれてから、

先輩に大事なことを伝えたいときは

手紙を書こうって決めてたんですよ、実は。

だから最後まで読んで下さいね。

 

思い返せばわたしの大学生活は

先輩に助けてもらってばっかりでした。

 

上回生ばかりの飲み会で、

どうしたらいいか戸惑ってるわたしを

隣の席に呼んでくれたこと。

 

サークル帰り、どんな時間でも正反対の

わたしの家まで送って帰ってくれたこと。

悲しみと虚しさに押し潰れそうになった時

黙って抱きしめてくれたこと。

慣れない日本酒で酔い潰れたわたしを見て

無茶振りした岸本さんを

代わりに怒ってくれたこと。

 

「こいつにコールをふるな」なんて言って

代わりに飲んでくれるようになったから

わたしはお酒で失敗することが

なくなりました。

卒業してからだって先輩は、

就活に悩むわたしに

「お前なら大丈夫」って言って

励ましてくれましたね。

 

他にもたくさん先輩にしてもらったことは

あるけれど

長くなっちゃうからこの辺で終わります。

先輩はいつだってわたしに優しくて、

さりげない特別扱いに

居心地の良さを感じていました。

 

当然のような顔をして隣に座って、

当然のような顔をして一緒に帰って。

わたしは浪人してたから

本当は同い年だよねって

お酒を飲んだときだけタメ口で喋ったり、

卒業したらもう友達だなんて冗談を言ったり。

 

わたしだけに許されていたことが

全部全部うれしくて特別だったんです。

わたしがずぶずぶにふてくされてても、

自暴自棄になっていても、

そんなの関係なく先輩は味方でいてくれて。

 

もし先輩がいなかったら4年間

しんどかっただろうな〜って心底思う。

 

でも、だからこそ聞きたいことがあります。

 

先輩が優しくしてくれたのは、わたしが

あなたの親友の彼女だったからですか?

 

実は、もう知ってるだろうけど、

私たち別れました。つい最近。

 

長いこと付き合ってたから

まだ慣れないんだけど

すっきりしてるし前向きです。

今まで何回も別れる詐欺をして

先輩に迷惑かけてたけど

今回は本当だから安心してくださいね笑

 

とりあえず、わたしは元気です。

多分彼の方がまいってるだろうから、

暇なときに話でも聞いてあげてください。

(私が頼んだって秘密ね)

 

別れた時に考えたのは、

彼との思い出でも何でもなくて

3人で過ごす時間はもう二度と

戻らないんだってことでした。

ちょっとサイテーだよね。

 

どうやらわたしにとって、

あなたからの特別扱いは

恋人との別れ以上に

大切なものだったみたいです。

(これも秘密ね!)

 

えーっと、長くなったので

この辺りで終わります。

これ以上は感情が過ぎるので。

小さな報告と、質問と、感謝の手紙でした。

ではまた。

 

P.S. わたし東京配属が決まったんです!

来月家を探しに行く予定だから

会えませんか?

返事もその時に聞きたいな。

 

【書き手】

くろねこ

 

妄想ラブレターとは

中学の頃好きだったあの子、

高校のとき一緒に帰っていた彼、

大学で一瞬いいなと思ったあの人……。

 

恋の片鱗はどんなときにもあったけれど、

「好き」という言葉を

伝えることができた相手は、

思ったより少ないのではないのでは?

 

それぞれが胸のなかに秘めた「好き」を

思い出すきっかけにしてほしくて、

『妄想ラブレター』の連載を始めました。

 

寄せられるラブレターは、すべて妄想。

書き手の実体験をもとにしたものや、

どこかで聞いたような話も

あるかもしれませんが、

どこまでもフィクションです。

 

でもその中につづられた

「好き」に触れるうち、

あなたの中の甘酸っぱい思い出が目覚める…

なんてこともあるかも?

非対応ブラウザ

申し訳ございません。当サイトではご利用のブラウザは非対応となっております。
下記のリンクより最新のブラウザをインストールしてご覧ください。