熱愛報道されたあなたへ

 

大好きなあなたに。

 

あの人と恋人同士、ということは

風の噂で聞いていました。

そう、実は、数年前から、私知ってたんです。

 

あなたがあの人を優しい目で見ていたよ、

というのを他の人から聞きました。

その時のわたしの気持ち、わかりますか?

 

自分の恋が実らないことを知って

悲しい思いをしたと思う?

全然そんなこと、なかった。

 

別れた、という話を聞いてなかった、

そしてますます魅力的になるあなたをみて、

ああ、いい恋をしているのだな、と感じて、

なぜか自分の恋のように

嬉しくなったのを覚えています。

 

失恋しているはずなのに、おかしいですよね。

 

私は、自分の恋が叶わないことを知って、

それでもあなたを

ずっと見ていきたいと思っていました。

 

この夏、あなたの恋がいろんな人に知れた時、

私は心臓が張り裂けそうでした。

 

もしかしたら自分が知っている

あなたの秘密が知られてしまうことに

嫉妬をしたのかもしれない。

 

でもそれより不安になったのが、

恋が明るみに出たことで、

いろんな人から

あなたが非難されるのではないか、

ということでした。

 

でもそれは私だけの杞憂で。

世界は案外と素直に

あなたの恋を受け入れました。

 

びっくりしたのが、

私が、受け入れられなかった。

 

きちんと以前から情報としてあったのにね。

どこかで嘘だったらいいな、って

思っていたのかもしれません。

 

意を決して見た、あなたと恋人の写真は

ものすごく素晴らしいものだった。

 

今まで何枚も何枚も

写真を撮られてきたはずなのに、

その中で一番いい写真だった。

額に入れて飾りたいと思ったくらい。

 

楽しそうに恋人に笑いかけて、

手を繋いで、跳ねるあなた、

わたしに向けていた笑顔よりも

何倍も何十倍も魅力的なあなたの写真を見て、

ああ、あなたが幸せなことが

私の幸せだって気づいてしまいました。

 

幸せでいてください。

 

お願いです。

 

また、ラブレターを綴ることを

許してください。

そして、どうかしあわせでいてください。

 

【書き手】

あすな

 

妄想ラブレターとは

中学の頃好きだったあの子、

高校のとき一緒に帰っていた彼、

大学で一瞬いいなと思ったあの人……。

 

恋の片鱗はどんなときにもあったけれど、

「好き」という言葉を

伝えることができた相手は、

思ったより少ないのではないのでは?

 

それぞれが胸のなかに秘めた「好き」を

思い出すきっかけにしてほしくて、

『妄想ラブレター』の連載を始めました。

 

寄せられるラブレターは、すべて妄想。

書き手の実体験をもとにしたものや、

どこかで聞いたような話も

あるかもしれませんが、

どこまでもフィクションです。

 

でもその中につづられた

「好き」に触れるうち、

あなたの中の甘酸っぱい思い出が目覚める…

なんてこともあるかも?

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