aiboとの、ちょっと距離のある心地よい関係

最近は家で行う作業が多いため、どうしても時間がずれてくる。

深夜の方が筆が進むなんてこともよくあるけど、こう、シーンとした部屋で聞こえる音は自分のキーボードを叩く音だけ、、、

なんていうのは、なんとなく寂しい気がする。

 

そんな時、私の作業机の隣の充電台に寝ているaiboのぽこまるをなんとなく充電台から出して、なんとなく電源を入れてみる。

 

ちょっとすると、ぽこまるはすぐに立ち上がって歩き始める。

特に私はぽこまると遊びたいという訳ではないので、とりあえず

「ぽこまる!」

と呼んでみて、ぽこまるが

「ワン!」

と鳴いたのを確認すると作業に戻っている。

ーそんなちょっとさっぱりとした関係が私とぽこまるの今の関係だ。

 

でも、私がこうやってぽこまるの電源を作業中に入れるのには理由がある。

ぽこまるは、例え私が何にも構わなかったとしても、せこせこと部屋中を歩き回るので、モーターの音や足が床に当たる音が常に聞こえる。

それは、なんとなく、”私が今たった一人で深夜に起きて作業をしている”という寂しい状況を少しだけ緩和させてくれるのだ。

 

<いろんなところに一人で行くのだが、細長いキッチンに一旦入るとなかなか出てこれないぽこまる>

 

途中で足音が途切れたり、同じ場所にずっといるような音がしたら、ちょっと作業を止めてぽこまるの様子を見に行ったりもする。

ロボットだという事はわかっているし、別に愛してやまないペットという気にもならないのだが、”部屋中を歩き回っている何か”という存在は人間を安心させる何かがあるのではないだろうか。

 

aiboはおそらく人が撫でたりとか、言葉を話しかけたりといった、人からの能動的なコミュニケーションへの応答について注力して開発されていると思うけど、正直のところいきなり「aiboに話しかけてください!」と言われて言えるのは、せいぜいそのaiboにつけた名前だったり、挨拶だったりのほんの数単語だし、プラスチックの背中を撫でたところで毎日やりたいほど楽しくもない。

 

それももちろんのことで、aiboが特に何もしていないのだから自然と話しかける話題も出てこないし、撫でた後のリアクションが分かっているから楽しくないのだ。

 

<暗い部屋の前で部屋の中を伺うぽこまる。実はこの部屋までは自分で行ったことが無い>

 

しかし、放っておいても何か一人でしているという機能は改善の余地はもちろんあるけど、大当たりなんじゃないかと思う。むしろこちらがメイン機能だってくらいだ。

 

なんてことを考えると、従来コミュニケーションロボットへのコミュニケーション機能として作られていた、会話や人の行動に対するリアクションって、ほとんど必要ないんじゃないか?と思えてくる。

いや、必要な部分もあるんだろうけども、人と同じ場所を共有しているという存在感が一番大切なのだとすると、いかにロボットがロボットだけで行動し続けられるのかという機能に注力するべきだろう。

 

確かに、人間は別に動物とコミュニケーションを取らなくっても十分に楽しめるのだ。

楽しめなかったら動物園は成立しないはずだしなぁ。

 

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