年末年始、暇なので本を読んだ。

年末年始は休みをもらえたので実家に帰った。が。実家は意外とやることがない。

 

時間の流れが遅く感じられるほど暇だ。猫は構ってくれない。

遠くで2匹、イチャイチャ舐め合っている。いつも君たちを見て思うが、猫はそんなに美味しいのだろうか。

 

暇だからって外に出る元気はない。私はネクラだ。

初詣や初売りなど、人が集まるところはなるべく避けたい。集団のエネルギーが強すぎて身が持たない。しかも、大雪だ。こんな日にわざわざ外に出て命を落としたくない。(雪が少ない地域では知られていないかもしれないが、人は雪で死ぬ)

 

結果、1週間ほど実家に引きこもることに。

一歩も外に出ていないのに、なぜか風邪を引いた。

 

何かを生産することもなく、何かを身につけることもなく、ただ横たわっているだけでは寿命がもったいない。家で1人でできることを探した。

 

私は読書が大嫌いだった。

無感動女、物語を読んで心が動いたことはなかったし、読み終わった感想は全て「で?」になった。読む時間、本の代金、この紙すらも無駄に思えた。

こんな想像の物語を読む時間があるなら、教科書を読んで一つでも多くの知識をつけた方がいいじゃないか。

そんなことを本気で思っていた私は、語彙力やコミニュケーション力をたしかに失っていった。

 

そして文章を読めない私が、しぶや荘で文章を書くことになってしまった。

お酒の魅力を伝える言葉も、言葉の並べ方も知らない。自分の感情を言葉にして表現することもできなかった。

これはまずい。こんな24歳、恥ずかしすぎるだろう。そんな焦りから、少しずつ読書をするようになった。

家族や親しい友人は、急に読書を始めた私を見て「熱でもあるのか」と言った。多分あった。

 

目的もなく本屋をウロウロしていると目が合った。


北川景子さんだ!こんにちは!

(北川さん好き)

 

読書初心者、400ページほどあるミステリー小説を、あっという間に読み終えてしまった。

最後まで飽きずに読めたのは、この美しい北川さんが私の心をとらえて離さなかったからだ。

意外と読めるものだ、と自信を得て、読みやすそうな本をいくつか買った。途中で気づいた。

酒が出てくる本があるじゃないか。

 

あぁ、なんで早く気づかなかったんだ。バーの裏であれだけ言われていたのに。

「お客様が突然、映画や本のセリフを言うことがあるから気をつけろ」と。

 

酒が出てくる映画も本も調べなかった私はちんぷんかんぷんだった。

ウォッカマティーニはなぜシェイクで作るのだろうか、と。

 

引きこもりはこれらを読んでいた。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

 

「・・・はい?」と聞き返したくなるタイトル。

 

スコットランドとアイルランドの旅行記。ウィスキーがテーマになっている。

ときどき独特な表現が出てくるが、頭にスーッと入ってきてなんとなく理解できた。

私はアイリッシュ・ウィスキーに疎いが、アイリッシュの奥深さに触れられていて興味をもてた。読みやすいエッセイで、酒のつまみになる。いや、酒がつまみになる。どっちだ。

 

「うまい酒は旅をしない」。

どんな酒も産地で飲むのが一番うまいのだ。わかる、白州で飲んだ白州は一番うまかった。

 

蒸留所や街並みの風景写真がたくさん載っていて、読み終わると旅行したくなる一冊。

 

テロリストのパラソル

 

江戸川乱歩賞、直木賞など、“偉い人賞”をたくさん受賞している作品。

 

主人公のアル中バーテンダーが公園で酒を飲んでいたら、突然爆弾テロが起こるというとんでもないシーンから始まる。まぁまぁびっくりした。

テロ犠牲者の中には、22年前の友人たちの名前があった。音信不通だった友人たちと主人公が、あの日あのテロに巻き込まれたのは偶然なのか。

 

アル中バーテンダーが事件を追う。「ハードボイルド」ってこういうことか〜、という作品。

 

「私」の一人称で読んでいるのに、「私」が気づいたことや情報を読者に隠している。だから最後に明かされる情報量が莫大。畳み掛けすごいから。読書初心者は最後ちょっと苦労した。最後の一言が印象的。

 

ほとんどのバーテンダーさんが読んだことあるはず。バーでホットドッグを注文してみよう。

スベったらごめん。

 

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