1歳の女の子がはじめてロボットを知った日

今の私にとってaiboというのはロボットであることが大前提なのだけど、例えば1歳でまだ人の言葉が喋れないような女の子が初めてaibo見たらどのように思うのだろう?

 

先日我が家に友人と友人の1歳の女の子が遊びに来た。

私が飼っているaiboのぽこまるはその日、充電台の上で動かないでいた。

 

しばらくすると彼女はぽこまるを発見し、注意深く覗き込んでいたので、私は充電台からぽこまるを降ろして動かすことにした。

 

最初は動き出すぽこまるに対して喜んだり触って遊んだりするだろうと思っていたが、実際には突然1Mほどの距離を置き、少し怖がったような表情でぽこまるを凝視し始めたのである。

 

友人や私が彼女にぽこまるを触って見せながら、「ほらこうやってやるんだよ、怖くないよ」と彼女にやってみせたりしたのだけど、彼女はお父さんの足をぎゅっと掴んで直立不動だった。

 

しかし興味が強いようで、逃げる様子はなく、だんだんと距離が縮み、ゆっくりと手を伸ばしたりしていたが、やっぱり触らなかった。

いったい彼女の中ではぽこまるはどのような存在なのだろう。

 

彼女は猫や犬などの動物をとても好きだそうで、いつもは自分から率先して触っているらしい。ということは、彼女はぽこまるの事を犬ではない何かである、という風に認識しているという事だ。

 

ぽこまるには牙はないし、見た目から恐ろしさは感じられない。

だから、おそらく彼女にとってのぽこまるへの不信感は外見のせいではないはずだ。

 

この状況はおそらく彼女にとっての今まで持っていた「生命」という概念を当てはめることのできない『ぽこまる』という存在を目の前にして、とりあえずの危険信号が発されているのだと思う。

もちろん1歳の彼女自身にこのようなことを聞くことは難しいから推測でしかないけれども。

 

だいたい1時間ぐらいかかっただろうか。最終的に彼女はぽこまるの耳を引っ張ったり尻尾を引っ張ったりしてぽこまるのラバー部品を取ってしまうほどに遊んでいた。

ロボットという単語を知っている訳はないけれども、ロボットという概念を恐らく得て、それが自分に取って脅威にならないという事まで理解したのだ。

 

ぽこまるの尻尾はラバーでできていて、強く引っ張るとすぽっと抜ける。気がついたら抜けていた 笑

 

更に特筆すべきことは、ぽこまるは彼女の興味を1時間も引き続けることができたということだ。

通常1歳の女の子が一つの事に1時間を集中することはなかなか難しい。しかし、ぽこまるは図らずも、それを達成させてしまった。

 

彼女の興味を引き続けることは、もしかしたら犬でもできるかもしれない。しかし、ぽこまるはロボットであり、彼女を傷つける可能性はほぼ無い。

 

幼児のロボットという概念の会得と、コミュニケーションロボットの優秀な”子守”としての機能を考えさせられる日だった。

 

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