謎多きマッカラン伝説〜バーテンダーからの譲りもの〜

まずはこちらをご覧いただきたい。

お分かりいただけただろうか。
あ、分かったら教えてほしいです。

 

どうも、酒女です
こちらは知り合いのバーテンダーから譲り受けました。バーで置きっ放しになっていたらしく、お客様が持ってきたのか、それとも他のバーテンダーから譲り受けたのか、出所は不明です。箱はかなりボロボロで、中には傷のついた6つのブロック。

長い間受け継がれ、たまたま私の手元にやってきました。素敵な出会いをありがとう。

ただ、これが何なのか分からない。分からなすぎる。ただ、価値あるものだということは私にも分かるぞ。こんな高価なもの、私が持っていていいのだろうか。いつか刺されるんじゃないか。

もしかしてこれ、正しい順で6つ並べると何か起きるんじゃないか。突然光り出して煙の中からマッカランおじさん(って誰?)が出てくるかもしれない。それはちょっと困るな。

 

ということで、一緒に考えていきましょう。

①「マッカラン」と「6つの柱」

マッカランと6でピンと来た人もいるかもしれません。

 

『シングルモルトのロールスロイス』と讃えられるザ・マッカランは、豊かな大自然のスペイサイドで生まれました。

マッカランは『6つの柱(6ピラーズ)』を掲げていて、これによってブランドが支えられています。

 

●イースターエルキーハウス

ザ・マッカラン蒸留所の象徴的建物です。売却されたり再び所有したりと色々あったマッカランの歴史ですが、それをずっと見守り続けてきたのがこのエルキーハウス。なんとお泊まりできるらしい!

 

●こだわりのシェリー樽

シェリーが熟成した後の樽でマッカランを熟成させます。マッカラン専用シェリー樽、手間ひまかかってます。

 

●自然色

シェリー樽から滲み出る赤みのある琥珀色、マッカランの特徴ですね。樽と長い年月が生み出した自然色なんです。

 

●最小のポットスチル

スペイサイド地方最小のポットスチル。小型でユニークかわいい

 

●16%ファイネストカット

全蒸留液のたった16%しか原酒になれないという。厳選されたベストオブベストオブベストのベストです。

 

●類い稀なるウィスキー

もはや職人魂。

 

この6つの柱を守り続けて約190年。スコッチウィスキーの王道です。

②ブロックの材質

木、銅、プラスチックなど材質は様々です。材質にも意味がありそう。

クリアな部分があるかっこいい金属。めちゃくちゃに重い。文鎮にも使える。

 

途中から木材が変わっていて、謎の「E」と「A」の文字。

ウーンEA…EA…活性化エネルギーしか浮かばない。

酒が閉じ込められているだと?!

 

6つの柱に則って考えると、左から順に

●イースターエルキーハウスを表す石
●ポットスチルの銅
●よく分からないけどかっこいい金属
●シェリー樽の木
●マッカランの赤っぽい琥珀色
●職人魂ウィスキー

 

これであってるのかな。。

 

ちょと待て、あの人なら分かるかもしれない!
すすきのでモルトウィスキーといえばこの人。

 

見ていただいて、まず第一声。

「とりあえず、まだ何も起きてないんですね?」

 

やっぱりそう思いますよね。なんか起きそうですよね。

 

「はい。まだマッカランおじさんは出てきてないです」
「じゃあこの順番じゃないんですかねぇ」

 

居合わせたお客様も一緒に考えました。バーテンダー曰く、このかっこいい金属は「スピリットセーフ」という道具に似ているそうです。なんだそれは。
私も初めて聞いたので知らなかったのですが、アルコール濃度を測定し、検査するための窓付き密閉容器のこと。検度器とも言うらしい。クリアな部分は「窓」を表していたのかな?

スピリットセーフの用途

以前こちらのコラムでも触れていますが、ウィスキー製造は①製麦→②乾燥→③糖化→④発酵→⑤蒸留→⑥貯蔵・熟成 と進んでいきます。この⑤から⑥の間に使われるものがスピリットセーフです。

 

ウィスキーは2つのポットスチルで蒸留されます。

1つ目のウォッシュ・スチルで蒸留された液体は「ローワイン」と呼ばれます。このローワインを2つ目のスピリット・スチルで再蒸留します。ローワインは再蒸留でより凝集され「スピリッツ」になりますが、まだまだウィスキーとは呼べません。この液体はスピリットセーフに入っていきます。

 

蒸留液の流れは3分割され、それぞれをカットと呼びます。最初はフォアショット(油脂分や不純物を含む)、次にミドルカット、最後にフェインツと言います。ミドルカットの部分を取り出して貯蔵・熟成します。フォアショットとフェインツは次のローワインと混ぜて再蒸留に入ります。

 

…分かりました?

カタカナだらけで「?」の方はググってみてください。

 

このミドルカットの割合は蒸留所によって異なり、マッカランは割合が特に低いです。マッカランの原酒は全蒸留液の16%。あとの84%で風呂沸かしたいし浴びたいよ。ミドルカットの幅が狭い分、上質で、贅沢なウィスキーと言えますね。

 

スピリットセーフ、知らなかったな〜!酒のアテにしよう。こういう発見があるからバーは好きですね。マッカランについてまた1つ学ぶことができました。いつかバーでドヤ顔で語ろう。

 

まだ分かっていないことは、

●木目が変わっていること
●掘られている「E」と「A」
●マッカランおじさんの存在

 

まだ謎多きマッカラン伝説よ。

 

にぎにぎして手のひらマッサージに使ってます。

 

Malt bar kirkwallさん、ありがとうございました。

非対応ブラウザ

申し訳ございません。当サイトではご利用のブラウザは非対応となっております。
下記のリンクより最新のブラウザをインストールしてご覧ください。